●年に2回、強制的に心を整える

私は年に2回、6月と11月の週末のある朝、
息子たちと夫がまだ寝息を立てている頃に、みんなを起こさないよう
そーっと家を抜け出します。

そして向かうは、住宅街から少しだけ離れた山の中にそびえ立つ洞雲寺というお寺。


実は、毎年この時季になると、義父と義兄に誘われて
お世話になっているお寺に座禅をしにいくのです。

この写真は11月の時のもの。6月だと5時にはもう外は明るい。

長男の夜泣きの時期が終わって、朝まで夫に任せられるようになってきた頃に、
義父に誘われたのがきっかけで行き始めた座禅。

はじめは興味本位だったのが、だんだん
「なんか行かないと残念な気持ちになる」ようになり、
今では年間スケジュールに入れて、事前に義父に日程を確認するほどに習慣化されました。

目次

座禅の目的

住職さんのお話によると、座禅とは、身体、呼吸、心の3つを調えることを目的としているそうです。

そして、それぞれを調える(ととのえる)ことを
「調身(ちょうしん)」
「調息(ちょうそく)」
「調心(ちょうしん)」

というそうです。
(毎回聞いて、毎回忘れている気がする…)

坐蒲(ざふ)に座って姿勢をただして、呼吸法を教わって、
心の調え方の説明を一通り受けた後、30分間座禅の時間となります。

心を無にするのではなく、思考を「放っておく」

以前は「座禅って、その時間なに考えてるの?」
「心を無にするなんてあたしには無理。。」なんて思っていましたが、
誰でも同じだそうです。

住職さん曰く、
「黙って座っていると、自然といろいろ頭に浮かんできてしまうものです。
座禅の最中みなさんにやっていただくのは、
『何も考えない』ではなく、頭に何か浮かんでも、
それを深追いせず、ポンと横においてください。」
とのことでした。

そして、鐘の音と一緒に30分の座禅が始まりますが、
案の定、いろいろ頭に浮かんできます。

「昨日のあれ、早くやらないとな。」
「あ、呼吸法わすれてた。」
「障子紙きれいに貼ってるな〜。本堂って毎日掃除どうしてるんだろ。」
「あ、手の形崩れてた。」

いろいろ頭に思いが浮かんできたとしても、
「あ〜、心を無になんてできない!」 ではなく、
一度頭に浮かんだことをどんどん横に置いていくのです。

普段ならどんどん深追いしたくなる内容も、
(なんなら深追いしなきゃいけない内容ですら!)
この時間だけはそれを「しない」と心に決めることで
強制的に心が空っぽになります。

そして座禅が終わった頃には
心も身体もなんとなくスッキリしていて、気力も満タンになっていることで、
今ならどんなタスクでもいつもより楽にクリアできそう!という気がしてきます。

その開放感と、エネルギーがたまっている感じがとても気持ちがよいのです。

主婦だからこそ。“朝座禅”のいいところ

朝早く行う座禅のいいところは、その時間帯は世の中の多くの人がまだ活動時間ではないということです。

こどもたちもまだ起きていませんし、夫からも「まだ帰ってこないの?」とプレッシャーをかけられる心配もありません(笑)

世の中の主婦は普段から時間に追われ、ちょっとでも時間があると「あ、あれやらなきゃ」「これもあった」と自分でタスクを見つけてしまう生き物です(笑)。

たとえ週末だとしても、「お隣さんはもう洗濯物干してるわ!」とか、「夫が掃除機かけてくれてる。。」と思うと、何もしないでぼーっとしたりテレビを見ていたりするのはなんだか気が引けてしまったりするものですが、
なんといっても早朝はそんなこと考える必要がありません!(笑)


遠くからの車の音や、窓の外からの鳥の声しか聞こえない空間で、
畳と障子だけをうっすら見つめる時間。


年に2回というとても頻度の少ない習慣ですが、
私の年間行事計画になくてはならない数時間です。

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この記事を書いた人

13年間 設計事務所で企業戦士を務めてきた二児の母が、
家族の暮らしを見つめ直した日々の記録。

ふだんは忘れんぼう、おっちょこちょいママだからこそ
仕事で培った設計スキルや整理術、企画力を生活に生かして
明るい家族計画をすすめていくブログ。

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