実家に帰るといつも3人で集まる友達がいます。
今回の帰省時も子供を連れて集まったのですが、
その時に、友人の言動でハッとしたこと。
友人の実行力とやり遂げる力
その日、いつも通り友人の家に遊びに行ったのですが、
キッチンの景観が変わっていました。
レイアウトもそうなのですが、
キッチンの扉が全て木目調になっていたのです。
周りの食器棚にも揃えたテイストで、
キッチン全体に統一感が出ていました。
雰囲気変わっていいね〜、というと
シート貼っただけなんだよ〜
と言っていたので、
つい前職のクセで
取手のところは自分で切り抜いたの?!取手外したの?大変だったでしょ?!
というと、
そんな難しいことしてないよ笑
全部継ぎはぎ!
ほら、端っことかよく見ると何枚も繋げて貼ってるんだから!🤣
でも1mも離れればわかんないよっ笑
と笑っていました。
初めは私も友人もその適当さに笑っていましたが、
隣の部屋でおしゃべりを始めた後は
継ぎはぎの事実はもうどうでも良くなっていて、
ただその居心地の良い空間で何時間もおしゃべりをしていました。
私としてはその子はもっと几帳面なイメージがあったので、
そんな適当なことはしないと思っていたのですが、
彼女にとっては「実行と完成」が最終目標で、
細かいところは気にしなければ問題ない!ということだったそうです。
以前 「ポツンと一軒家」を見ていて思ったこと
友人宅での経験から、
以前 TV番組「ポツンと一軒家」を見て思ったことを思い出しました。
私はこの番組が大好きなのですが、
たまに出てくるあるパターンの家主が気になっていました。
その方々は、自分で(または夫婦や家族で)何でもやってしまうのですが、
「家の裏に露天風呂を作ってみたんだ。
屋根が壊れて、雨が入ってくるんだけどね!」
「夫婦で料理を作るのが好きで、ピザ窯を作ってみたんだよ!
崩れてきちゃってるけど!」
「橋を作ったけど壊れてきたから、今代用の板で渡ってます!」
のように、作るもののクオリティや設計がちょっと甘い、という方々です。
でもそういう方々に限って、
実行力と挑戦力、こなした場数、
後は何と言っても楽しむ力が高いなといつも思っていました。
私は前職では仕事柄、
製造物責任法やコンプラ、安全性や高いクオリティなんかを求められ、
「こういう条件が揃わないうちは始められない!」という世界に長くいたため、
知らず知らずのうちに自分の生活の中で
必要のない部分にまで多くの「こうあるべき!」を求めて
フットワークが重くなっていたと思います。
旦那の父親も同じで、
何でもできる人なのですが、極度の完璧主義者のため、
きっとあの家主たちのように失敗することや甘い設計は絶対許せず、
ピザ窯を作る計画だけでも2年はかけるだろうな。。。と思いました。
自分の生活、自分の範囲内においては
もっと楽しく、自由で、未熟でも良いというマインドを持っていると
もっと足取りが軽くなるのだということを
その友人とTV番組に教えられた気がしました。
本物を見る目を養うのは大事。
だけど、フットワークが重くなっていないか気をつける。
プロのデザイナーさんたちと一緒に仕事をしていると、
この人は本物のモノをたくさんみてきたんだなー、
と思う場面がたくさんあり、
たくさん学びをいただくことがあります。
しかし、自分に当てはめて考えると、
本物ばかり見て、そこばかり求めてしまうと、
生きづらくなることもあるなあということに気付かされました。
デザイナーさんは何度も悩んで、何度も練り直して、
一つのものを作り上げるからです。
私が尊敬している方のことばに、
「やらないベストより、やるベター」というものがあります。
自分にとってちょうど良い部分、
気持ちのいい部分を見つけられる技術を身につけ、
フットワークよく、いろんなことを楽しんでいけたらと思います。
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